真田家の菩提寺、松代・長国寺の感想 後編
(画像はすべてクリックで拡大します)
真田家の菩提寺である長国寺(松代)の後編です。
真田家の菩提寺ということもあり、松代にある長国寺には真田信之の霊屋、真田幸村・大助父子の供養碑、歴代松代藩主の墓所、真田幸隆・昌幸・信綱の供養碑など見どころがたくさんあります(上田市の長谷寺については真田山長谷寺 真田昌幸、真田幸隆のお墓があるお寺をどうぞ)。
なお長国寺を拝観する際の注意した方がいい点や歴史、アクセス、駐車場など長国寺の基本データは前編(真田信之の墓所、真田幸村の供養碑のある長国寺 前編)をご覧ください。
真田信之霊屋、真田幸村・幸隆・昌幸・信綱の供養碑、松代藩主の墓所へ
下の案内図のように真田信之の霊屋、真田幸村・大助父子の供養碑、歴代松代藩主の墓所、真田幸隆・昌幸・信綱の供養碑は長国寺のなかでも塀に囲まれています。
だから下のように管理人のおじさんにカギを開けてもらわないとなりません。前編では塀の鍵を開けてもらうところまでご紹介しました。今回はその続きです。
真田信之霊屋(重要文化財)
上の小さな穴をくぐって入ると真田信之の霊屋です(真田信之は真田幸村の兄です)。国の重要文化財です。万治3年(1660年)の建立。
管理人のおじさんが多分話し好きなんだと思いますが、真田信之霊屋についていろいろと説明をしてくれました。一応現地案内文も。
唐破風の部分の彫刻(雌雄の鶴)は有名な彫刻家・左甚五郎の作と伝えられているそうです。
また、今回真田信之公の霊屋の中には入りませんでしたが、その天井には狩野探幽の天井画があるそうです。下は長国寺のパンフレットより。
松代四代藩主真田信弘の霊屋(長野県宝)
隣には松代四代藩主真田信弘の霊屋があります。こちらは元文元年(1736年)の建立で長野県宝です。真田信之の霊屋と違って質素です。
松代四代藩主真田信弘の霊屋は屋根の部分の真田家の家紋(六文銭・結び雁金)が地味にいいなと思いました。
歴代松代藩主の墓所、真田幸村・幸隆・昌幸・信綱の供養碑
さらにすすむと墓所の入口があります。
こちらの墓所には初代の真田信之から歴代12代の藩主、その子女の墓があります。また真田幸村・大助・幸隆・昌幸・信綱の供養碑があります。といったことがこちらの案内に書かれています。
その墓所の様子がこちらです。管理人のおじさんが全体が入るよう撮影する場所を教えてくれました。この写真一番奥の左側が真田信之の墓、奥の右側が真田幸村・大助の供養碑です。
真田信之の墓です。この真田信之の墓のみ他の藩主と異なり鳥居がついています。
真田幸村・大助の供養碑。
真田幸隆(幸村の祖父)・昌幸(幸村の父)・信綱(昌幸の兄)の供養碑です。左:昌幸、中央:幸隆、右:信綱の並びになります。
7代藩主真田幸専の墓。柴咲コウ主演で2017年大河ドラマ「井伊直虎」が放送されますが、真田幸専はその井伊家から養子に来たそうです。井伊家と真田家は親戚になると説明してくれました。
松代の長国寺感想
以上で長国寺は終了です。
管理のおじさんがいろいろと説明してくれるので長国寺の所要時間は35分ほどでした。こういうふうに説明を聞きながらみるのも楽しいですね。
いろいろと見る所があるので楽しかったのですが、ただ後になって後悔したことがあります。
①拝観料を払うところでいろいろと売っていた気がするのですが、帰るときに忘れていてそこへ寄らずにまっすぐ帰ってしまいました。何が売っているのかちゃんと見てくればよかったと思いました。
②長国寺のホームページがあるのを帰ってきた後に知ったのですが、http://chokoku-ji.jp 御霊屋の内部も500円で特別拝観できるようです。知ってれば入ったのにと思いました。
そんな感じでまた長国寺に行く理由が出来ました。